製造工程
製造工程
覆下茶園で、新芽に20日以上覆いをして柔らかい緑色の濃い芽を育てます。
山下新壽園では、すべての茶葉を丁寧に手づみで収穫し仕上げます。
玉露の製茶工程をご紹介します。
収穫
いい状態の新芽だけを熟練の摘み子さんが手づみします。機械摘みとは違い、古葉や木茎が入らず、とても美しい茶葉に仕上がります。
蒸機(むしき)
お茶摘みした後すぐに蒸すことで、酸化酵素の働きを止めます。日本の緑茶のほとんどが、この工程を経て製茶されていきます。
粗揉機(そじゅうき)
蒸機から粗揉機に移します。
蒸機から出てきた茶葉は、水分量が80%以上あります。
熟練の技術で蒸し加減を調整していきます。
風の量や熱風の温度、揉み込み軸の回転の速さ等を変えて、茶葉が上乾きしないよう、茶葉の中の水分を揉み出し乾燥させます。
揉捻機(じゅうねんき)
粗揉の揉み不足と乾燥ムラを補い、水分を均一にする工程です。粗揉機で揉まれた茶葉に錘をかけて、転がす様に揉み込みます。主に茎の部分の水分を出し、葉と茎の水分がほぼ同じになる様にします。
中揉機(ちゅうじゅうき)
お茶の葉の表面に浮き出た水分を乾かすために回転させながら熱風を当てます。
中揉機で揉まれた茶葉は、独特の粘りで茶葉同士がくっつき丸い玉のようになります。それを一つ一つほぐします。
精揉機(せいじゅうき)
精揉は最終段階となります。細く長く揉み上げて、同時に乾燥させていきます。精揉は製茶する人の技術が光る工程で、機械調整から温度管理まで慎重に行い、良いお茶に仕上げます。
乾燥
精揉が終わると、乾燥機にかけます。積んできた生葉を乾燥させてお茶になると、水分が抜けて生葉の約5分の1ほどの重さになります。乾燥が足りないと赤く変色したりにおいが悪くなったり、保存状態が悪くなります。あまり乾燥機に入れすぎると、「火香」がついてお茶の香りが無くなってしまったり、赤く変色してしまったりと、最後まで気が抜けません。
仕上げ
乾燥された茶葉は茶箱などに入れて、温度差が少ない場所で保管します。